脱むー通信/ちゃんくみ個人ブログ

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母という人

母は私をGoogleか何かだと思っている節がある。日常生活で何か疑問が湧いて来ると、すぐに私にLINEをしてくる。

 

「ベージュって何色?」(説明しづらいわ)「トゥギャザーしようぜってどういうこと?」(ルーに問い合わせてくれ)など、なぜ私に?という質問がほとんどで、めんどくさいと思いつつも、知らないでいるのもなんだか可哀想だから一応教えてあげている。私って、優しい。

 

母は、誤字脱字・言い間違いも日常茶飯事。昨日はLINEで「ととい」と一言だけ送られてきた。全く訂正もしてこないので、未だに何が言いたかったのかは不明。

 

私の母はおバカなのである。

 

小学生の頃、宿題でわからない問題にぶち当たり、母に尋ねたところ、「その授業の時はちょうど保健室にいたからわからない」と堂々と言われた。純真無垢な子どもであった私は「そういうこともあるのか」と思った。そしてその後、私に勉強を教えてくれたことは一度もなかった。

 

高校3年で進路選択をする時、何も口を挟んで来ない母に意見を求めたことがある。母は「難しいことはちょっとよくわからない」とだけ言った。

 

幼い頃の私にとって、母は人である前に母であったし、母という生き物は無条件ですごいと思っていた。でも、母もちゃんと人である、と大人になってから知った。

 

未だに未熟なところもあるし、抜けているところもたくさんある。でも私はそんな母を、「バカだなあ」と言いながら、昔よりずっとずっと愛おしく感じている。