読書アカウントと「サイコパスの手帖」
Twitterで読書アカウントつくってみました。
アカウント名は、ゆかりのあるあだ名をもじったものなんですが、
同じ名前のアカウントがすでにいくつかあって、
けっこうかぶるもんなんだな~って思ったんだけど、
そういえば〇〇まろさんって有名な方いますもんね。
さて、ここで最近読んだ本で面白かったものの感想を少し。
精神科医・春日武彦×作家・平山夢明の黄金タッグ復活!
『サイコパス解剖学』に続く、あの凶悪事件から映画、
そしてサイコパスまでを徹底放談!
本書は<サイコだらけの世の中を
涼しい顔で生きぬくためのガイド本>である――(洋泉社HPより)
内容ももちろんですが、
年齢も職業もまったく違うおじさま2人が
お互いのトラウマ映画や時事ネタにやいのやいの言ってる様が
とっても好きでした。(性癖)
「カニ食べるくらいなら人食べる」とか
「小学生のとき、校長先生の池にピラニアを放した」とか、
対談されてる2人もたいがい変人っぽいのですが、
誰しもがそういったサイコみがあるものなのかなーなんて思います。
もちろん私も含め、ね。
程度の問題なのかもしれない。
そして『精神科医と作家にとっての「トラウマ映画」』という章での
っていうのはとても興味深かったです。
なかなか精神科医の方のお話聞く機会ってないので。
(もしあったらいろいろ聞きたいんだけどな~)
シャイニングなんてもういろんな意味で怖すぎる。
詳細はぜひ読んでほしい。(丸投げ)
観たことのない映画もたくさん出てきたので、
この本に出てきた知識も携えつつ、
いろいろな視点で観てみようかななんて思っています。
はぁ~とっても面白かった。
続編を強く希望します。
秋の花粉とIの悲劇
秋の花粉がすごいです。もう、毎日毎日鼻の粘膜が痒い!!
アレルギー薬を飲んでも一瞬で効き目が切れる。まじで儚い。
足りない分を点鼻薬で補っていたら粘膜が弱って鼻血も出てきました。ちくしょう。
最近の私の安全地帯は湯船だけです。
そんなこんなでここ2ヶ月くらい、花粉から逃れるためなるべく土日は外出せず、平日にAmazonで注文しておいた本をひたすら読むという生活をしています。これはこれで楽しいですね。ただ、読んだ本の感想をあまり吐き出せていなかったので、ブログに残しておこうと思い、久しぶりにはてなブログを開いた次第です。
最近読んで面白かった本
「Iの悲劇」米澤穂信
一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。
山あいの小さな集落、簑石。
六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、
Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。
業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。
人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。
出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。
とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。
彼らが向き合うことになったのは、
一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった-–。
徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!
そして静かに待ち受ける「衝撃」。
『満願』『王とサーカス』で
史上初の二年連続ミステリランキング三冠を達成した
最注目の著者による、ミステリ悲喜劇(文芸春秋公式HPより)
米澤さんの一風変わった公務員ミステリです。(言い方)
表紙の不穏な雰囲気から、もしかしたらめっためたに人が殺させる系のお話なのかしら?と思ってたんですが、そんなことはなく、けっこう気軽に読める内容でした。
連作短編の形を取っていて、各章ごとに事件は解決するんですが、各章に薄く張られた伏線を最後にいっきに回収するという展開がありました。途中途中、ん?と思っていたことが解決してスッキリしつつも、主人公の置かれた状況から、やりきれない気持ちにもなるという不思議な読後感。米澤マジックです。
小説の中で起こる事件は、まぁ実際には体験したことはないんだけど、すごく身近にありそうで心がザワザワしました。ご近所トラブルの進化版みたいなもんかな。自分が好きでやってることが他人の迷惑になってしまったり。ちょっと仕返ししてやろうと思ったら大事になってしまったり。このお話の中では、そうなっても仕方ない状況ではあったんですが(結末に関わるので濁す)、なかなか考えさせられました。総じてとっても面白かったです。気になった方はぜひ。
余談ですが、読んでる間じゅう、どうしても観山さんが吉岡里帆ちゃんに変換されてしまって仕方がなかったです。へたに役者さんに当てはめちゃうと、映像化されたときにガッカリしちゃうから辞めようと思いつつも、今回はぜんぜんダメでしたね。きっと時効警察の彩雲刑事が好きすぎるせい。
真面目でしっかりしてるけどアホな彩雲刑事、めちゃくちゃかわいいのでどうか今からでもドラマ観てください。
では。
ファン心理
最近大好きになった漫画家さんがいるんですけど、その漫画家さんはあまり多作な方じゃなくて、連載も途中でお休みしてしまいがちなんですよね。今Pixivで連載している作品も3ヶ月以上更新が止まってしまっている状況。
でもきっと、思い悩んで描けなくなってしまうような繊細な心の持ち主であるからこそ、こういう優しいお話が描けるんだよな、とも思ったり。(とても優しくじんわりと心に響く作風なのです)
ほんの数ページでもいいから、更新して欲しいという気持ちと、無理せずゆっくりじっくり描いて欲しいという気持ちがせめぎ合っています。
なかなか複雑なファン心理ですが、これからも応援しよう!とPixivに感想を投稿してみました。ほんのすこしでも力になれたらいいなぁ。
☆☆☆
そんなこんなで、あいもかわらず毎日趣味のことばっかり考えています。
夏休みも特別なことなかった〜
この夏のセルフ課題図書はこちら。
(まだ全部読み終わってません)
実家の猫は換毛期でほっそりとしていました。
かわゆい。
〇〇な映画をいいねで答えます!のまとめ
おひさしぶりです。
別分野の趣味でちょこちょこと文章を書いていたら、
うっかりすっかりこちらのブログの更新が滞ってしまっていました。
継続って難しいですね。
こんな飽き性な私がポッドキャストを何年も続けられているの、ほんと摩訶不思議。
さて、先日ツイッターにあげた
「〇〇な映画をいいねで答えます!」っていうやつ、
せっかくなのでこちらにもまとめておきます。
「ちゃんくみの〇〇な映画をいいねで答えます!」
1.好きな恋愛映画
「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」
恋愛映画でもあり、家族愛の映画でもあり。人が亡くなることは悲しいけど、でもきっとそれだけじゃないんだよ、ということをそっと教えてくれた映画です。おそらく生涯ベストの作品。
2.テンションが上がる映画
「キングスマン」
特にラストの威風堂々が流れるシーンは、グロテスクながらテンションも爆上がる…。大好きー!
3.鬱映画
大好きな映画なんだけど、観た後憂鬱な気持ちになるので鬱映画ということにしておきます。ラストの衝撃はトラウマ級。
4.切なくなる映画
「魔女の宅急便」
キキの成長物語に感動しつつも、同時に大人になってしまう寂しさみたいなものも感じずにはいられない。ジジ…(;_;)
5.やる気が出る映画
観た後謎の全能感に包まれた私です。女であることに疲れたことがある人には、ぜひ観てほしい。
6.何度も観た映画
「青い春」
わけが分からなすぎて何度も観て、音楽がかっこいいので何度も観て、イケメンたちの若き頃が観たくて何度も観た映画。
7.影響を受けた映画
「御法度」
私の原体験的映画。折に触れて観ている気がする。映像も美しいのでBGVとしても最高です。
8.面白くなかった映画
なし
9.とにかく観て
「ガタカ」
とにかく観て! 一刻も早く観て!
以上です。
ちゃんまいの方のも近々まとめられたらいいな。(あくまで願望)
パソコンの調子が悪いのでそろそろ寝ます。
最近のお休みのお供本は、柚月裕子さんのミステリー作品「盤上の向日葵」。
まだ半分ですが、もうすでに2回号泣してる。
泣けるミステリー、素敵だ。
興味があればぜひ読んでみて下さい。
おやすみ。
セブンティーンアイスとスイミングスクール
セブンティーンアイスの自販機を見ると、小学生の頃に通っていたスイミングスクールを思い出す。
水泳はべつに好きじゃなかったけど、終わった後、セブンティーンアイスを1つ買ってもらえるのが嬉しくて、毎週嫌がらずに通っていた。特にストロベリー味が好きだった。100円程度のアイスで習い事が続くんだから、子どものモチベーションってすごく安い。
そのスクールには看板コーチみたいな男性のコーチがいた。(仮にKコーチということにしておく)Kコーチは20代後半くらいで、ひょろっと背が高く、水泳のための必要最小限の筋肉だけがついているという感じだった。イケメンではないけど、すごく気さくで愛嬌があって、人気者。いつも子どもみたいに生徒とじゃれ合っていた。
練習が終わると、子どもたちはみんなプールサイドにあった乾燥室(サウナみたいなところ)に押し込まれる。そこにぶら下がってる天板を手のひらで触ってジュッっと鳴らしてみんなをビックリさせるのがKコーチのお決まりのネタだった。私はそれを見ると毎回、腹がよじれるほど笑ってしまうのだった。
小学校2年生の秋、スクールでは参加者を募って日帰りの遠足に行くことになった。引率のコーチの中にKコーチの名前もあった。Kコーチと一日中遊べる魅力的な行事。私はお母さんに「絶対行きたい」と言った。でも、お母さんは「ダメ」と言った。うちのお母さんにしては珍しく、理由は告げずに、ダメ、とだけ。今考えるとその頃は離婚の直前で、お母さん一人で家計を支えていたから、スクールに通わせるので精一杯で、遠足のお金を出す余裕がなかったんだと思う。でもそんな理由があるなんて知らない私は泣きに泣いた。地べたに這いつくばって泣いた。もう、顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃで、しゃっくりも出た。一生のお願いだからと何度懇願しても結局お母さんはダメ、と言うばっかりだった。
後日、遠足の様子を写した写真がスクールの廊下に張り出された。私は悔しくて悔しくて、なるべくそれを見ないよう目を伏せ早足で廊下を歩く。練習では、遠足に参加したメンバーがKコーチと前より仲良くなってるみたいな気がしてさらに悲しくなった。Kコーチが乾燥室で天板をジュッと鳴らしても、ちっとも面白くない、と思った。
数ヶ月後、廊下に張り出された写真が剥がされる頃には、なんであんなに遠足に行きたかったんだっけと思えるぐらい、すっかり落ち着いていた。クラスが一つ上がってKコーチとあまり顔を合わせなくなっていたせいもあったのかもしれない。新しいコーチは若い女性で、面白くはないけど、すごく優しかった。新しいクラスでは友達もたくさんできた。スクール終わりに買ってもらっていたセブンティーンアイスは、いつのまにか紙カップに入った甘いアイスカフェオレに変わっていた。
そして、小学校3年生に上がると同時に私はスイミングスクールを辞めた。
春の儀式
毎年、桜が散ってゆるゆると気温が上がっていくこの時期になると、亡くなった父のことを思い出す。
父は5年前の4月に、がんで余命一ヶ月と宣告され、宣告通り5月6日に亡くなった。
大人になりきれず、自分勝手で、社会生活がうまくできなかった父。
離婚するまで母に暴言を吐き続けた父。
お前たちは俺の子じゃないと言った父。
死に際になって申し訳なかったと嗚咽しながら謝罪してきた父。
父のことは好きでも嫌いでもなかったけど、ただ、あの人がいなかったら自分は今ここにいないんだなとただただ思う。
不幸な境遇に酔いしれたいわけでも、定期的に個人を偲んでいるわけでもなくて、ただなんとなく、儀式みたいに毎年、この季節には父のことを考える。
儚さフェチ
ひとに言われて初めて気が付いたのだが、どうやら私は最近、SNSから離れていたらしい。
特にSNS断ちを決意したという経緯はなくて、ただ単純に「他に見るものがたくさんあったから」というのが理由なんだけれど、でもよく考えてみると、10代~20代の頃ほど他人の動向に興味がなくなったのかもしれない。なんて書いてしまうと冷たい奴みたいに見えるが、なんというか、私がいちいち見てなくてもまあ元気にやっているだろう、と思うようになったのだ。
というわけで、私も元気です。
あっという間に桜の季節が終わってしまいましたね。私は桜が満開のときより、散り盛り(なんて日本語はないと思うけど)が好きで、今年もその時期にたくさん散歩を楽しみました。
桜に限らず、私には青春とか、過ぎ去った思い出とかが好きという「儚さフェチ」みたいなところがあって、そのフェチ心にフィットする曲と勝手に思っている米津玄師の「灰色と青」をアホみたいに毎日繰り返し聴いている。最初聴いたとき、冒頭の「袖丈が覚束ない夏の終わり」っていう描写に感動して、この人天才と思った。
すごい才能を目の当たりにすると、心が沸き立つ反面、自分はなんてちっぽけなんだろうと、車に轢かれた空き缶みたいなぺしゃんこな気持ちになる。