儚さフェチ
ひとに言われて初めて気が付いたのだが、どうやら私は最近、SNSから離れていたらしい。
特にSNS断ちを決意したという経緯はなくて、ただ単純に「他に見るものがたくさんあったから」というのが理由なんだけれど、でもよく考えてみると、10代~20代の頃ほど他人の動向に興味がなくなったのかもしれない。なんて書いてしまうと冷たい奴みたいに見えるが、なんというか、私がいちいち見てなくてもまあ元気にやっているだろう、と思うようになったのだ。
というわけで、私も元気です。
あっという間に桜の季節が終わってしまいましたね。私は桜が満開のときより、散り盛り(なんて日本語はないと思うけど)が好きで、今年もその時期にたくさん散歩を楽しみました。
桜に限らず、私には青春とか、過ぎ去った思い出とかが好きという「儚さフェチ」みたいなところがあって、そのフェチ心にフィットする曲と勝手に思っている米津玄師の「灰色と青」をアホみたいに毎日繰り返し聴いている。最初聴いたとき、冒頭の「袖丈が覚束ない夏の終わり」っていう描写に感動して、この人天才と思った。
すごい才能を目の当たりにすると、心が沸き立つ反面、自分はなんてちっぽけなんだろうと、車に轢かれた空き缶みたいなぺしゃんこな気持ちになる。