〇〇な映画をいいねで答えます!のまとめ
おひさしぶりです。
別分野の趣味でちょこちょこと文章を書いていたら、
うっかりすっかりこちらのブログの更新が滞ってしまっていました。
継続って難しいですね。
こんな飽き性な私がポッドキャストを何年も続けられているの、ほんと摩訶不思議。
さて、先日ツイッターにあげた
「〇〇な映画をいいねで答えます!」っていうやつ、
せっかくなのでこちらにもまとめておきます。
「ちゃんくみの〇〇な映画をいいねで答えます!」
1.好きな恋愛映画
「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」
恋愛映画でもあり、家族愛の映画でもあり。人が亡くなることは悲しいけど、でもきっとそれだけじゃないんだよ、ということをそっと教えてくれた映画です。おそらく生涯ベストの作品。
2.テンションが上がる映画
「キングスマン」
特にラストの威風堂々が流れるシーンは、グロテスクながらテンションも爆上がる…。大好きー!
3.鬱映画
大好きな映画なんだけど、観た後憂鬱な気持ちになるので鬱映画ということにしておきます。ラストの衝撃はトラウマ級。
4.切なくなる映画
「魔女の宅急便」
キキの成長物語に感動しつつも、同時に大人になってしまう寂しさみたいなものも感じずにはいられない。ジジ…(;_;)
5.やる気が出る映画
観た後謎の全能感に包まれた私です。女であることに疲れたことがある人には、ぜひ観てほしい。
6.何度も観た映画
「青い春」
わけが分からなすぎて何度も観て、音楽がかっこいいので何度も観て、イケメンたちの若き頃が観たくて何度も観た映画。
7.影響を受けた映画
「御法度」
私の原体験的映画。折に触れて観ている気がする。映像も美しいのでBGVとしても最高です。
8.面白くなかった映画
なし
9.とにかく観て
「ガタカ」
とにかく観て! 一刻も早く観て!
以上です。
ちゃんまいの方のも近々まとめられたらいいな。(あくまで願望)
パソコンの調子が悪いのでそろそろ寝ます。
最近のお休みのお供本は、柚月裕子さんのミステリー作品「盤上の向日葵」。
まだ半分ですが、もうすでに2回号泣してる。
泣けるミステリー、素敵だ。
興味があればぜひ読んでみて下さい。
おやすみ。
セブンティーンアイスとスイミングスクール
セブンティーンアイスの自販機を見ると、小学生の頃に通っていたスイミングスクールを思い出す。
水泳はべつに好きじゃなかったけど、終わった後、セブンティーンアイスを1つ買ってもらえるのが嬉しくて、毎週嫌がらずに通っていた。特にストロベリー味が好きだった。100円程度のアイスで習い事が続くんだから、子どものモチベーションってすごく安い。
そのスクールには看板コーチみたいな男性のコーチがいた。(仮にKコーチということにしておく)Kコーチは20代後半くらいで、ひょろっと背が高く、水泳のための必要最小限の筋肉だけがついているという感じだった。イケメンではないけど、すごく気さくで愛嬌があって、人気者。いつも子どもみたいに生徒とじゃれ合っていた。
練習が終わると、子どもたちはみんなプールサイドにあった乾燥室(サウナみたいなところ)に押し込まれる。そこにぶら下がってる天板を手のひらで触ってジュッっと鳴らしてみんなをビックリさせるのがKコーチのお決まりのネタだった。私はそれを見ると毎回、腹がよじれるほど笑ってしまうのだった。
小学校2年生の秋、スクールでは参加者を募って日帰りの遠足に行くことになった。引率のコーチの中にKコーチの名前もあった。Kコーチと一日中遊べる魅力的な行事。私はお母さんに「絶対行きたい」と言った。でも、お母さんは「ダメ」と言った。うちのお母さんにしては珍しく、理由は告げずに、ダメ、とだけ。今考えるとその頃は離婚の直前で、お母さん一人で家計を支えていたから、スクールに通わせるので精一杯で、遠足のお金を出す余裕がなかったんだと思う。でもそんな理由があるなんて知らない私は泣きに泣いた。地べたに這いつくばって泣いた。もう、顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃで、しゃっくりも出た。一生のお願いだからと何度懇願しても結局お母さんはダメ、と言うばっかりだった。
後日、遠足の様子を写した写真がスクールの廊下に張り出された。私は悔しくて悔しくて、なるべくそれを見ないよう目を伏せ早足で廊下を歩く。練習では、遠足に参加したメンバーがKコーチと前より仲良くなってるみたいな気がしてさらに悲しくなった。Kコーチが乾燥室で天板をジュッと鳴らしても、ちっとも面白くない、と思った。
数ヶ月後、廊下に張り出された写真が剥がされる頃には、なんであんなに遠足に行きたかったんだっけと思えるぐらい、すっかり落ち着いていた。クラスが一つ上がってKコーチとあまり顔を合わせなくなっていたせいもあったのかもしれない。新しいコーチは若い女性で、面白くはないけど、すごく優しかった。新しいクラスでは友達もたくさんできた。スクール終わりに買ってもらっていたセブンティーンアイスは、いつのまにか紙カップに入った甘いアイスカフェオレに変わっていた。
そして、小学校3年生に上がると同時に私はスイミングスクールを辞めた。
春の儀式
毎年、桜が散ってゆるゆると気温が上がっていくこの時期になると、亡くなった父のことを思い出す。
父は5年前の4月に、がんで余命一ヶ月と宣告され、宣告通り5月6日に亡くなった。
大人になりきれず、自分勝手で、社会生活がうまくできなかった父。
離婚するまで母に暴言を吐き続けた父。
お前たちは俺の子じゃないと言った父。
死に際になって申し訳なかったと嗚咽しながら謝罪してきた父。
父のことは好きでも嫌いでもなかったけど、ただ、あの人がいなかったら自分は今ここにいないんだなとただただ思う。
不幸な境遇に酔いしれたいわけでも、定期的に個人を偲んでいるわけでもなくて、ただなんとなく、儀式みたいに毎年、この季節には父のことを考える。
儚さフェチ
ひとに言われて初めて気が付いたのだが、どうやら私は最近、SNSから離れていたらしい。
特にSNS断ちを決意したという経緯はなくて、ただ単純に「他に見るものがたくさんあったから」というのが理由なんだけれど、でもよく考えてみると、10代~20代の頃ほど他人の動向に興味がなくなったのかもしれない。なんて書いてしまうと冷たい奴みたいに見えるが、なんというか、私がいちいち見てなくてもまあ元気にやっているだろう、と思うようになったのだ。
というわけで、私も元気です。
あっという間に桜の季節が終わってしまいましたね。私は桜が満開のときより、散り盛り(なんて日本語はないと思うけど)が好きで、今年もその時期にたくさん散歩を楽しみました。
桜に限らず、私には青春とか、過ぎ去った思い出とかが好きという「儚さフェチ」みたいなところがあって、そのフェチ心にフィットする曲と勝手に思っている米津玄師の「灰色と青」をアホみたいに毎日繰り返し聴いている。最初聴いたとき、冒頭の「袖丈が覚束ない夏の終わり」っていう描写に感動して、この人天才と思った。
すごい才能を目の当たりにすると、心が沸き立つ反面、自分はなんてちっぽけなんだろうと、車に轢かれた空き缶みたいなぺしゃんこな気持ちになる。
「西国疾走少女」に震えた
この連作短編集の一番最初に収録されている「西国疾走少女」がとんでもなく良かったので、記憶が新鮮なうちに書いておきます。
私は恋愛に関してかなりドライで、完全なる上書派なのだが、ふと思いがけないタイミングで昔の記憶が蘇ることがある。
その記憶は、決して甘いものではなく、青くて妙にギラギラしてて、できれば気づかなかったことにしておきたいものだったりする。(その瞬間、私の頭の中を覗かれたりなんかしたら恥ずかしすぎて死ねる。マジでサトラレじゃなくて良かった)
場合によっては、恋愛だけじゃなく思春期のヒリヒリや自分を持て余して空回っていた記憶も芋づる式に蘇ってきて、胃のあたりがどっと重くなることもある。
西国疾風少女を読んで、ああこの感じ、と思った。この感じを物語にしてしまうなんてすごい。
生臭くて最高の小説でした。
漫画「モアザンワーズ 」のこと(ネタバレを含みます)
前回のブログにも書いたが、私は家族でも恋人でも友達でもない関係性にそそられる性質である。
そんな私の食指が動いた作品がこちら。
モアザンワーズ (1) (バーズコミックス スピカコレクション)
- 作者: 絵津鼓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2015/10/24
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
漫画「モアザンワーズ 」は、男2人女1人の友達以上のちょっと不思議な三角関係について書かれた物語である。(詳しくはAmazonのあらすじを参照して下さい)
この物語は、えいちゃん、マッキーの男性2人が恋人として付き合い始めること、えいちゃんのお父さんが同性愛に反対すること、そして子どもという4番目の登場人物が現れることによって、あやういバランスで均衡が保たれていた三角関係が完全に崩れてしまう。
読後感は正直言ってあまり良いものではなく、やるせない気持ちになるんだけど(そのおかげで一晩眠れず辛い気持ちを引きずってしまった)、じゃあどうすれば完璧なハッピーエンドだったのか、と言われても明確な答えが出てこない。どんな結末になってもこの三人の関係は崩れてしまっただろう。
いい塩梅で全員がハッピーになるなんて、体のいいファンタジーなんだな、と思い知らされた。
ザワザワするのはわかっていても、時々こういう漫画を読みたくなってしまうんだよな。
読書したくて髪を短く切りました。
髪を短く切りました。
ショートボブっていうのかな?
なんか、そんな感じです。
もともと胸の下までのロングヘアだったので、かなりバッサリ。
いろんなところで「何か心境の変化でも?」と聞かれるのですが、特になく。
あえて言うなら、ドライヤーで髪の毛を乾かしている時間を読書に充てたくて切ったっていうのが一番の理由でしょうか。
ええ、そのくらい中毒的に読書をしています、最近。
本を買うこと自体も好きなので、積読がとめどないんですが、読んじゃって積読の山が小さくなっていくのもすごく嫌なのです。なので、買って積んで読んで、買って積んで読んでを毎日繰り返しています。
とはいえ小難しいような小説を読んでいるわけではなく、3冊に1冊はライト文芸みたいなやつ。心情を美しく描写した文芸作品よりも、案外ライト文芸の方が心揺さぶられて号泣したりして。読書って奥が深いなーと1冊読み終えるたびに思います。
今日はそんな私が最近だだハマった小説3冊をサクッとご紹介。
①月魚(三浦しをん)
好きすぎて好きすぎて、読者のレビューをも読み漁るレベル。BL臭のする一般文芸としても話題になったみたいです。
BLをほんのり匂わせる、そのさじ加減も絶妙で好きなんですが、何より作品全体から漂うレトロな雰囲気が好き。たぶん現代の話なんだろうけど、古書店やその業界で働く人たちの話なので、大正とか昭和初期とかそのくらいの時代の雰囲気を感じます。
10年前くらいにめちゃくちゃ流行ってたのは知っていたんですが、なかなか手に取る機会がなく。本屋さんを徘徊してたらふと目に留まったので買ってみました。
私、家族でも友達でも恋人でもない関係ってとっても好きなんです。夜のピクニックではまた新しい関係性を見ることができてすごく楽しかったです。
女の嫌な部分やずるい部分、触れられたくない部分がたくさん出てきて、朝井さん…意地が悪い・・・!(いい意味で)と何度も何度も思いました。
特に美知代が断罪されるシーンは、読みながら叫びだしたくなる気分に。そう思うってことは、少なからず自分にも重なる部分があったんだろうなって思いたくなかったけど思います。悔しいなぁ…。